2024/03/27

三国志【52】/ 横山光輝



孔明は琴が弾けるのね。

練習はいつしているのかしらん?

孔明の空城計(くうじょうけい)に、まんまと司馬懿仲達引っ掛かったね。

西城で司馬懿率いる15万の兵をたった2500の兵で迎えねばならなかった時、孔明は掃き清めた四方の城門を開き、優雅に琴を弾いていた。

それを見た司馬懿仲達は、「何か罠がある」と感じ引き揚げてしまったのだ。

そして後に結局何もなかったことを知った仲達は、戦には勝ったけれど、知略では孔明の足元にも及ばないと肩を落とす。

お互いをよく知っているがゆえ、読まなくてもよいような裏も読んでしまう、みたいな、一体どこまで読めば良いのかね?

それにしても、街亭の戦いにおいて、馬謖の浅はかな戦略のせいで蜀軍が総退却しなくてはならなくなり、孔明の無念は馬謖の才能を評価していただけに相当なものだったろう。

それでも、的確な指示で皆を退却させたのは見事だったね。

さてさて続きはどうなるのかな。




© BOOKS
Maira Gall