沈黙/遠藤周作 (〜P121)

 ランチタイムにKindleアプリで読書をしているのだけど、社食のうどんを前に、今日は何を読もうかなあと考えていた。

今、読みかけの本は2冊。

遠藤周作の『沈黙』と、吉田篤弘の『ソラシド』。

ちらっと迷ったけど、『沈黙』にした。

『ソラシド』は夜寝る前にも読めるけど、『沈黙』は読んだら悪夢を見そうだから。

それくらい、キリシタンへの弾圧、拷問がひどくって、人間が人間にすることなのか?ってそれはもう、恐ろしい。

穴掘って、肥入れて、そこへ逆さ吊にするとか、海に立てた棒にキリストさながらくくり付けて、じわじわ命を奪うとか…。

『沈黙』はキリスト教を禁じていた頃の日本に、遥々、危険な航海をしてまでもやってきたポルトガル人司教の話。

司教は「こんなに信徒が苦しんでいるのに、神は何も仰らないのか…」と苦悶する。

無宗教の私は、そんな、真正面からぶつからずとも、転んだ(棄教すること)ふりをして、また、布教の機会を窺えばいいのに、とか思うけど、そういうもんじゃあないのだろうね。

今まだ半分読んだところで、ついに、役人に見つかって司教がとらえられちゃったんだよね。

で、「転べ」と迫られているところ。

しかも、転ばないなら一緒に捉えられた村人を穴吊の刑に処するって脅されているのよ。

ひどい。

明日のランチタイムも『沈黙』に決定だわ。

© いろはに・ぶっく
Maira Gall