三国志【58】/ 横山光輝


 

火薬を仕掛けた葫蘆谷(ころこく)にまんまと司馬懿仲達をおびき寄せた孔明だったが、あと少しのところでゲリラ豪雨によって火を消され、司馬懿を取り逃してしまう。

孔明の、

「事を謀るは人にあり

事を成すは天にあり

ついに長蛇を逸せり」

の言葉は、感慨深い。

人生50年といわれた当時、すでに孔明は54歳になっていた。

いろいろ策を計っても、そのたびに邪魔が入り、先帝(劉備)から受け継いだ遺志を果たせずにいる自分を、孔明はどのように思っていただろう?

どんなに優秀であっても、最後の最後は、「天」に味方についてもらえないと「成す」ことはできないのか。


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