駅伝の本選出場権をかけた選考会で惜しくも敗退した大学の主将・青葉が、学生連合チームに選ばれ本選に出場することになった。
予選会では自分の不調のせいでチームとしての出場権を取れなかったことや、今までの連合チームでは考えられない目標を掲げ、選手から信頼を得られない新監督・甲斐との関係、バラバラでひとつになれないチームに思い悩む青葉。
しかし合宿を通して徐々に甲斐と選手たちの思いがひとつになっていく。
この物語は、選手側からの視点と、もうひとつ、駅伝を放送するテレビ局側からの視点で進んでいく。
学生連合チームの成績は総合順位も個人の記録も「参考記録」にしかならないせいか、これまで良いとは言えない結果しかでていなかった。
なので甲斐監督が目標「総合順位3位以内」を発表しても、テレビ局も含め報道陣は見向きもしなかった。
そして本番、学生連合の怒涛の走りが始まり、大慌ての生放送となる。
さすが池井戸潤、最初から最後までわくわくどきどき聞かせてくれる。(Amazon Audibleだったので・笑)
絶対、ハズさないね、この人は。
安定感抜群で面白かった。