『夜市』に同時収録されている短編。
7歳の時に行ったお花見で迷子になり、未舗装の人っ子一人いない不思議な一本道を通って家にたどり着く。
12歳になった時、再び、その道を確かめに友達と入り込む。
が、そこは人間は入ってはならない異世界の道だった。
もうね、どっぷりとこの不思議な世界に浸ってしまう。
頭の中で映像を思い浮かべられるっていうか、夢を見ているみたいな感じ。
この異世界のいろいろな決まり事がとてもユニークだしよく考えられていて、どういう発想で思いつくのか知りたいね。
『夜市』『風の古道』で、恒川ワールドに完全にハマった。
久しぶりに好きだと思える作家に出会えてうれしい。