2024/09/23

ぼくのメジャースプーン/辻村深月


 

「ぼく」は小学4年生。

不思議な「力」を持っている。

ある日、クラスで飼っていたうさぎが愉快犯によって無惨に殺され、風邪で熱を出した「ぼく」の代わりに朝当番に行ってくれた「ふみちゃん」が第一発見者となってしまう。

「ふみちゃん」は器量こそ良いとは言えないが、クラスを引っ張る明るく元気で優秀な女の子。

しかし、事件を境に引きこもりになってしまった。

それまで「ふみちゃん」に助けられてきた「ぼく」は、自分に備わる「力」を武器に、犯人に立ち向かう決心をするが…


人間とそれ以外の生物の死の重さの違いや、犯罪心理、自分と他人の関わりなどなど、小学4年生にはちょっと難しい、いや、大人にだって難しいテーマを考えさせられる。

「ぼく」と同じ「力」を持つ親戚のおじさん秋山先生(大学教授)が導いてくれるのだが、正直言って難しい。

おまけに「力」の設定がややこしい、と感じるのは私だけ?

数学(必要条件・十分条件)を勉強しているような気持ちになってしまい、少々物語に集中出来なかった。

先が気になって一気に読みたいけど突っかかる、みたいな小説。笑

単に、私のアタマが着いて行けてないだけなのかもしれないが。

「ぼく」は小学4年生。

10歳って、こんなに複雑な考え方をするかなあ?

しかも男の子だし、もっと、幼くて単純思考のような気がするけれど。

そこのところがちょっとね、無理があるような気が無きにしも非ず。




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Maira Gall