「ぼく」は小学4年生。
不思議な「力」を持っている。
ある日、クラスで飼っていたうさぎが愉快犯によって無惨に殺され、風邪で熱を出した「ぼく」の代わりに朝当番に行ってくれた「ふみちゃん」が第一発見者となってしまう。
「ふみちゃん」は器量こそ良いとは言えないが、クラスを引っ張る明るく元気で優秀な女の子。
しかし、事件を境に引きこもりになってしまった。
それまで「ふみちゃん」に助けられてきた「ぼく」は、自分に備わる「力」を武器に、犯人に立ち向かう決心をするが…
人間とそれ以外の生物の死の重さの違いや、犯罪心理、自分と他人の関わりなどなど、小学4年生にはちょっと難しい、いや、大人にだって難しいテーマを考えさせられる。
「ぼく」と同じ「力」を持つ親戚のおじさん秋山先生(大学教授)が導いてくれるのだが、正直言って難しい。
おまけに「力」の設定がややこしい、と感じるのは私だけ?
数学(必要条件・十分条件)を勉強しているような気持ちになってしまい、少々物語に集中出来なかった。
先が気になって一気に読みたいけど突っかかる、みたいな小説。笑
単に、私のアタマが着いて行けてないだけなのかもしれないが。
「ぼく」は小学4年生。
10歳って、こんなに複雑な考え方をするかなあ?
しかも男の子だし、もっと、幼くて単純思考のような気がするけれど。
そこのところがちょっとね、無理があるような気が無きにしも非ず。